2015/07/23

猫楠舎の夏

猫の森は、東京千駄ヶ谷の桜舎と、和歌山の紀伊浦神にある猫楠舎の2つから成ります。毎月最終火曜ナイトにやるヨガは桜舎です。

そして、昨年同様に、今年も夏の特別企画として、桜舎を飛び出し、猫楠舎まで足を延ばしてきました。

企画内容は・・・
「猫の森」代表の南里秀子さんによる「猫の學校」と ACOYOGA の コラボ合宿♪

が・・・、そこを襲った台風11号!!
上りJR特急くろしお号はアウト。福岡、大阪、和歌山(同県内ですら!)から参加する予定だった方々は残念ながらキャンセルとなり、6名の予定が3名となりました。

私が乗る下りJR特急南紀号も、前日は運転を一時見合わせハラハラ状態だったのですが、なんとか当日は運転再開。東京からと名古屋からのメンバーは無事に辿り着けました。(スタッフの新妻さん、こまめな連絡ありがとうございました)

愛知からのナツキさんとジュンコさん、東京からのシミコさん、南里さん、猫楠スタッフの藤本さん、猫師匠たち、そして私で過ごした二泊三日は、涙あり笑いありの濃密な時間となりました。

人気の猫漫画『しみことトモヱ』の作者、simicoさんも参加されたのですよ。自慢〜。simicoさんは南里さんのワークショップを受けて以来、猫の森のファン。今回の猫楠リトリートの様子も漫画に描いてくれるそうです。

毎日のスケジュールは・・・
起床〜ヨガ〜収穫や散歩や海〜朝食〜南里さん講座〜畑仕事や海〜昼食〜南里さん講座〜ヨガ〜夕食(酒盛り)&順番にお風呂〜就寝 です。これに猫師匠たちがアテンドします。

ご機嫌元気な三日間でした。
南里さんの講座=「猫の學校」に関しては、旅立った猫師匠たちが伝え残したメッセージからの学び、といったツラいパートもありましたが、命の明け渡し、「死」というものに関しての考えがおおいに揺さぶられ、そして今もなお変わりつつあります。

とにかく幸せでした。

南里さんの言うこと全てを、ハート目でうっとり聴いているわけではありません。そうではなく、私がもっと学びを深めたい「猫」について、南里さんは圧倒的な経験と知識の持ち主なんです。しかも、その方向性やセンスがとてもユニークで秀逸です。人間性も同様にユニークで秀逸です。そんな人が、押し付けつけるわけでもなく、多くを語り過ぎるわけでもなく、さりげなく投げかける短い言葉が、こちらの喜怒哀楽さまざまなチャンネルに沁み渡り、忘れていた感情や出来事すら喚起させ、私の全身に響き、同時に思考の方もずんずん刺激されます。心も頭もフル回転な状態と、不思議にシーンと静まる状態とが交互に訪れます。講義を受けている最中、たまたまガラス窓に映った自分の顔が幸せに満ちているのを発見しました。私は、南里さんのそばにいるだけで満たされ幸せでいっぱいになります。


そこで、ふと思いました。もしかすると、こんな私でも・・・?。もしかすると、南里さんを見上げる私と同じような瞳で、誰かが私の傍らにいてくれてるかもしれない。こんな想いを抱いてくれてるかもしれない。こんな反応を経験してくれてるかもしれない。ならば、もっともっと相手を感じよう。分かち合おう。唯一無二のバックグラウンドを背負って今そこにいる、目の前のその存在に敬意を表して向き合おうと、そんな気持ちになりました。

そうそう、今後のためにも、これを強調しておかねば。
「猫のことは学びたいけど、ヨガは自信ない」という方々。猫の森でやっているヨガは、ヨガ未経験の方でも楽しんでいただけるような内容です。せっかく南里さんの講座を受けたいのに、ヨガ参加がネックになって躊躇しているのなら、ぜ〜んぜん心配ご無用!です。ヨガの「相反するふたつ(陰陽)を繋いでいく」概念を大切にしながら、呼吸・瞑想・日常動作をゆったり行う、そんなプログラムです。なんせお手本は猫師匠たちですから。

ついでに、テンセグ養成修了生の皆さんにもお伝えしたい。
テンセグはヨガ初体験の方々を対象にしても可能です。猫の森でもテンセグをしていますが、ヴィンヤサフローは無し。まず最初にテンセグ模型を示し(まだ井桁段階。そこから皆でハサミを入れて完成させる)、この模型はこの世の関係性の象徴なのだと説明します。自分と自分の内部(筋骨系、心と体など)、自分と他者、自分と社会組織、自分と自然といった関係性です。陰陽、相反する力の微調整をしながら、行きつ戻りつ、持ちつ持たれつ、リズムとバランスを探していく。そうしたテンセグの概念を活かし、あとは、早く歩く、遅く歩く、止まり続ける、動き続ける、片足になる、屈む、立ち上がる、振り向く、触れる、進行方向を変える、といったワークをします。それと、たくさんの呼吸と瞑想です。猫楠は自然の音に満ち溢れています。音楽も何も要りません。ヨガのポーズらしいポーズはほぼゼロですが、皆でとても深いヨガを体験していると自負しています。
(あ・・・ヨガのポーズらしいポーズを見れるのは、早朝にコソリやる私のレアな本気の自主練ぐらいです)。

さて、では写真でもう一度ふり返っちゃいますよ。

あらためて・・・猫楠舎は和歌山県にあります。石垣に囲まれた約760坪の敷地と築200年の古民家。後ろにはこんもりとしたお山、目の前の海、玉の浦までは歩いて数十秒。世界遺産・熊野古道「大辺路」の道中。風水でいう理想の地「四神相応の地」そのものです。

名古屋からJR特急ワイドビュー南紀号で紀伊勝浦まで。紀伊勝浦からローカルな紀勢本線で紀伊浦神へ。ここは無人駅。の〜んびりです。駅から徒歩3分に猫楠舎があります。

こちらの門から猫楠舎へ

母屋

私が立っているのは納屋の前。広い広い納屋は未だほぼ手つかず。

ビフォー

アフター

猫楠舎からこの道を歩くと1分もしないうちに....

海〜海〜海〜〜!!

スカーフ付き麦わら帽子も猫楠で貸し出しちう

かなり遠浅

毎度、皆でゴハンを作ります

食事の準備も猫師匠と共に

食材ほぼ全てが猫楠の敷地内にある畑で収穫したもの

朝食。地元の干物と南里さんの特製漬け物。

パスタ以外、ほぼ自給自足。

ビール、ワイン、日本酒、もちろん特製梅酒も。

南里さんによる「猫の學校」講座風景

道場で朝&夜にヨガをしました

ヨガタイムも猫師匠と共に

1番右が私です。寝相の悪さを盗撮されました。

朝ヨガの前半は外で

そして、東京の桜舎から猫楠舎へ引っ越していった猫師匠たちをパチリ。みんな、元気に猫楠ライフを満喫してました。超のびのび〜。

優しく賢いふくちゃん

くろちゃんは腰パンおねだり
大好きなもんちゃん

すこぶる美猫なつこちゃん

猫楠スタッフ藤本さんが入った集合写真
南里師匠が入った集合写真


*南里さんのお母様、今回はありがとうございました。またの機会に。お元気で。


追記:7月26日、ミョウコウさん(南里さんのお母様)がご逝去されました。聖蹟桜ヶ丘に猫の森があった頃は、ミョウコウさんの美味しいお惣菜をいただきました。本当にありがとうございました。

猫の森流のお別れの言葉をお送りします。
「見事なジャンプであちら側に行ったミョウコウさん。おめでとうございます、いってらっしゃいませ。さよなら、またね」






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