2016/04/16

ペコの様子

ペコの体調が好転している。それも奇跡的と呼びたいほどに。

高額な最先端治療は論外で、全身麻酔が必要となるような治療も高齢のペコには有り得ない。できるだけ自然の流れに逆らわないでいこうと思っていた。ペコの体に負担のない範囲で、とりあえず発作(後)の苦しみを抑えられるような手段があれば、それをやってみる程度にしようと決めていた。

そんな折、獣医さんから
「抗てんかん剤の新薬がある。試してみますか?」と提案された。

従来の抗てんかん剤に伴う副作用、その発生も減少するとみられる新薬である。

ペコはまだ体重がしっかりあるので、この薬に対しては大丈夫みたいだ。

「ペコ、どうする? やってみる?」と問いた私に、ペコの瞳が応えたような気がした。

投薬を開始。

とても小さな錠剤。1日2錠。

すると、どうだろう。

目に光りが戻った。
指を立てて目鼻の前に差し出すと、顔を近づけクンクンするようになった。
立ち上がり、数歩歩き、にゃ~!と鳴いた。
フードを食べ、オシッコを出し、ウンチを出し、弱々しいゴロゴロ音すら聞かせてくれる。

なんてこと!なんてこと!なんてこと!

信じられなかった。

もちろん、この薬とて対処療法かもしれない。そのうち耐性がついて効かなくなるか、どこかに負担がきて止薬のタイミングがくるかもしれない。またいつ再び悪化するかもしれない。好転といっても、普通とは全く違う。ヨタヨタとしか動けない。フードもオシッコもウンチも わずかな量だけの話だ。

それでも、今は、とりあえず快復している。

まだ今じゃない。そう思うことにした。

相方と私に、一度は覚悟をさせてくれた。心の準備をさせてくれた。

ありがとう。

大丈夫。

あと少し。共に。ゆっくりいこう。


というわけで、たくさんの思いを送ってくださった皆さん、感涙のメッセージをくださった皆さん、実際にお見舞い療養品をくださった皆さん。ありがとうございました。おかげさまです。本当に皆さんのお心遣いのおかげです。ちょっと赤面するほどの快復ぶりを見せてくれてます。

前回「ペコの具合が悪い」投稿をした直後から、この新薬投与を開始しました。ペコの様子を知った方々からお見舞いの言葉をいただきながら、その実、本猫ペコの体調は快復傾向に。熊本地震のこともあり、ご報告がはばかれたのですが...。相変わらずのお見舞いメッセージ、倉敷ワークショップ関係者の不安やお気遣いなどが続いたままではいけないと思い、ご報告させていただきました。

皆さんのお気持ちとペコの生命力に感謝しながら、明日から倉敷のワークショップへ、そして帰途に名古屋の実家へと、行ってまいります。

*4月19日(火)12:00- TOKYOYOGA青山のハタヨガクラスは、西川なおみ先生による代行となります。よろしくお願いします。


今日のペコです。毛艶も眼光も戻っています。奇跡のよう。

ペコの声が聞こえる。
「私を誰だと思ってるの? 大丈夫。いってらっしゃい」



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