2017/08/25

基本の深さ

このところ宅練を再開している。

・・・って、おーい!してなかったのかいっ!

昔に戻ってナンチャッテ手抜きプライマリーだったり、陰ヨガだったり、もちろんテンセグフローだったり。

そんな中、いわゆるハタヨガ、ヴィンヤサをしない「THE ハタヨガ」をするのが気持ち良くて仕方ない。

基本のポーズをひとつずつ、ゆっくりじっくり
ポーズを解いたら、しばらくそのまま。
フローは一切なし

肩立ちを終えたら解く。連続してスキにはいかない。
そのくらい繋いでもよくない?いや、むしろそこは繋いだ方がいいのでは? と言われそうなものすら、あえて単独に行う。
そうすることで、たとえば逆転系の後で首に違和感を覚えたら、それは肩立ちのせいかスキのせいか、どこに原因があったのかより明確になる。そのリバウンドをしばらく感じることによって、ここは次にやるつもりだった魚のポーズは止めておこう。魚の代わりに、いま私の心身が欲しているポーズは◯◯だ。。。と分かってくる。

ポーズをしながら、徹底的に大切にするポイントはとてもシンプル。
・どこまでリラックスできるか。
・どこまで丁寧な呼吸のリズムをキープできるか。
・どこまでマインドフルにいられるか。
・どこまで内と外とのバランスを調えられるか。

ストレッチのレベル、アライメントの緻密さは最優先事項ではない。どこまでリラックスして丁寧に呼吸を続けられるかの方が大切だから。無理したギリギリのアライメントにしない。身体の隅々までエネルギーが通るよう、多少のゆとりを持ったアライメントでポーズに入る。引っかかっている場所を作っていないので、身体のどこもかしこもが呼吸に伴う微細な変化を感じて反応する。そのうち、よそからのご褒美のように、ふわっ〜カクン〜ズズズっ〜とポーズが深まっていき、結果、かなりのストレッチレベルで、それなりのアライメントとなっている。どこも無理していない。どこも攻めていない。だから痛くない。怪我をしない。

ヨガをやり始めた頃はポーズの習得と上達に必死で、とにかくがむしゃらに攻めていき、ギックリ腰になったり、肋骨にヒビが入ったり、ヒザや首を傷めたり。

あの頃は分からなかった。
それが今になってようやく分かる。

やっぱりヨガの効能は素晴らしい。

痩せすぎは体重が増え、太りすぎは体重が減る。
ハイパーテンションの時は落ち着き、落ち込んでブルーの時は上がる。
寝不足だろうと、ヨガをすれば寝た代わりのように活力が戻る。

呼吸筋が鍛えられ、解毒力が備わっていく。
入れる力と出す力。
どちらもがバランスよく、かつ、強靭になっていく。

そうなのだ。
「やればやるだけ疲れが取れる」ヨガ。
これに尽きる。

足りなさ過ぎても疲れは取れない。
足りすぎたら疲れは増してしまう。
ポーズ、構成、意識、呼吸、時間、etc.
サントーシャ(知足)

大きく右に、同じく左に、上に下に、前に後ろに。
相反する対極を行きつ戻りつ。
どんどん中庸がくっきりしてくる。

これはグループレッスンでは難しい。
自分ひとりの心身の今ココに向き合いながら、そのオーダーに沿って次を決めて、全体の構図が決まっていく。もうひとつ深めていくチャレンジポーズに進むか。瞑想をしたいか、するならどこの位置に入れるか。どんな終わり方をしたいか。何から何までがちょうど良い質と量で仕上がったとき、疲れは取れて、覚醒の中で集中とリラックスを維持できる。

ヴィンヤサの真逆。
でもヴィンヤサのおかげで今のようなヨガブームが起こった。
週イチのお稽古は、やはり華やかに上達したい。
有名な先生達はいろんな意味で、もれなく華やかだ。
そして、テンセグのエンターテイメントな味わいもどちらかというと華やかだ。

じっくりゆっくり丁寧なハタヨガと、テンセグやヴィンヤサとの間には、どんな矛盾点があるのか。これが私のもっぱらの研究テーマだ。おそれることなく徹底的に差異を洗い出す作業を通じて、全てに通じる普遍的テーマがより如実になることを信じている。

昔の写真。この時は形だけにとらわれてリラックスしていない。今ならもっと時間をかけてキープをしながらさらに深く深く入っていける。










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