2017/10/31

クララが立った

ペコは19歳の頃から関節が変形
まず後ろ足の踏ん張りがきかなくなった。


そして20歳の今は、膝蓋骨脱臼
老猫には珍しくないが、ペコの場合は肥満体も大きな負担となっている。
こんなに太らせてしまったことを猛省。後悔先に立たず。


右前足はバレリーナのように外へ開いたまま。左前足はナックリング。

ナックリング:足先が丸まったまま(人間でいうとグーの手)、足の甲を地面につけた状態。自分では元に戻せない。非常に不安定な足取りとなり、足先・爪も怪我しやすい。やがて歩行困難になる。


生きるために必要な「食べること」「出すこと」
そもそもペコが大得意だったふたつ。

「自分でやりたいニャン!」
「寝たきりにしないでニャン!」

ほとんど見えていないペコの目が訴えているように思えた。

わずか1〜5分のこと。
ゴハンのあいだ。トイレのあいだ。
どうやったら四肢で踏ん張れる?

調べてみた。

最近は動物の介護用品も充実しており、フローリングを歩く際の滑り止めソックスや、外を散歩する高齢ワンちゃんのナックル足を保護するブーツなど色々と売られている。




手作りの工夫もたくさんあった。
滑り止めが付いている軍手を切ったり、椅子・テーブルの足にかぶせるフェルトを利用したり。

そんな中、グリップ抜群・脱げにくい・コスパ最強というスグレモノを発見!

それは普通のゴム風船


結び口をカット

ペコ、これはどう?

ちょいボケのせいか抵抗無し。アッサリ装着完了。


ペコクララが立った!

踏ん張って食べるニャン

立つニャン

歩くニャン

疲れたニャン
成功!

とはいえ、踏ん張っているあいだ、念のため、胴まわりに保定の手を添え続けてあげるのは同じこと。むしろ、風船ソックスを付けたり外したりしながら、自力で動く様子を今まで以上に注意深く観察しなければいけない。

おそらく、オムツをさせて、寝ている場所までゴハンを運んで食べさせた方が人間は楽チンなのだろうが...。


だけど、それはもう少しだけ先のこと。


立ち上がって、歩いて、踏ん張って、食べて、出しての成功体験が大切。

それらがペコの記憶となる。まだ出来るという自信につながる。

抗っているわけじゃない。

受け入れながら、調整していこう。

いつもいつも尋ねながら。


ペコ、これはどう?

ペコ、これはイヤ?
ペコ、これはスキ?
ペコ、どうしたい?


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