2018/03/23

桜は、散りながら咲く。

ソメイヨシノの場合、ひと花の開花は平均5日間と言われる。

とても儚く散ってしまう。

だが、散ったその時、隣の枝に目を移すと、ちゃんと新しい花が開いている。

一本の中で時間差を生んで、常にどこかが八分咲きになっているのだ。

一本の中で「始まりー中間ー終わり」が起こり続ける。

私たちは「始まりー中間ー終わり」の連続に「今ここ」を見出す。

なんと心憎く琴線に触れてくることか。







昨年の桜橋minca古民家リトリートで、桜を詠んだ歌を3編紹介した。

(1) まど・みちお

えだをはなれて ひとひら
さくらのはなびらが じめんに たどりついた
いま おわったのだ そして はじまったのだ
ひとつの ことが さくらに とって
いや ちきゅうに とって うちゅうに とって
あたりまえすぎる ひとつの ことが
かけがえのない ひとつの ことが


(2) まど・みちお

まいねんの ことだけれど また おもう
いちどでも いい ほめてあげられたらなあ・・・と
さくらの ことばで さくらに そのまんかいを・・・


(3) 俵 万智

散るという 飛翔のかたち 花びらは
ふと微笑んで 枝を離れる





さて、今年はどんな内容にしようかワクワク思案中。
ACOと過ごす極上の癒しの一日 古民家リトリート」
2018年4月7日(土)10:3017:30
@桜橋mincaスタジオ
(静岡市清水区、静鉄「桜橋」徒歩2分)
詳細はコチラ

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