2018/10/02

茶白のちゃあ

ちゃあという茶白の雄猫がいる。

初めて見た時は5年くらい前だろうか。体の感じからまだシニアにはなっていない。我が家の近くにあるマンモス団地のどなたかの飼い猫(だった)らしい。私が町会の班長時代、隣班長(そのマンモス団地の理事長さんでもある)がそう言っていた。団地のかなり上階の外階段を昇り降りする茶白猫の目撃情報は、宅配のお姉さんをはじめ数人から聞いていた。

ちゃあの日課は我が家付近までやってきて、シロ爺にちょっかいを出すこと。
その「ちょっかい」がシロ爺には我慢できない。すっかり爺さんになっても元はボス野良だから、礼儀知らずの若僧に対しては本気で威嚇する。しかし、ちゃあは(おそらく)人に飼われている家猫ゆえか、そこらへんの仁義が分からない。分からないくせにやたら血気盛んで体力あり余るちゃあ

そんなこんなで、数年に渡り、この2匹は昼夜問わずにバトルを繰り返してきた。掴み合ったままの2匹が道路で転がり回り、あたりは2匹の抜け毛だらけ。どちらも強気でお尻を見せない。怪我はいつも体の正面部、頭・顔・首。シロ爺の頭部がザックリ切れてブッチャーみたいになったこともある。今までシロ爺を動物病院へ連れて行ったことが4-5回あるが、最初の去勢手術以外は全てちゃあとのケンカ傷の治療だった。

その後、相変わらず日参してくるちゃあの姿は見かけたが、なんとなくバトルの回数が減ってきたなぁとは思っていた。ハッキリいつ頃からかは分からないが、昨年になって気づいたら、ちゃあのタ◯タ◯が小っちゃくなっていた。去勢したのだ。シロ爺の威嚇に逆らうこともめっきり少なくなっていた。でも当時は愛猫ペコの最晩年。私は要介護猫となったペコと過ごす時間に集中していたので、ちゃあへの関心は薄れていた。

そんなちゃあの様子が今夏から明らかに変わってきた。パトロールでやって来るのではなく、ほぼ終日、我が家の近くにいる。そして、もはやシロ爺にはまったく逆らわない。シロ爺の機嫌をそこなわないように少しの距離をおきながら、おとなしくそばにいる。そして今までは無かった大きな変化、なんと、ちゃあがゴハンをねだる!

どうした? 団地の飼い主さんはどうした? ちゃあ帰る場所はどうした?

この2週間、ちゃあにもゴハンをあげるようになった。
庭の片隅で私がちゃあにゴハンをあげる、その行為をシロ爺黙認してくれる。
ただし、私がちゃあに触れると、シロ爺は猛烈に怒る。だよね。ごめん、シロ爺

シロ爺は「庭猫」。
ちゃあは「外猫見習い」。

もう少し様子を見てみよう。


最近はこんな光景があたりまえに。

独特の距離感。

ちゃあ。ゴロゴロお腹も見せてくれる。

きっと元の飼い主さんにいっぱいスキンシップされたんだろーな。

シロ爺が「そんくらいにしとけよ」ビーム利かすと...

スゴスゴと退散するちゃあ。

またおいで。明日も明後日もいつでもおいで。

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