2012/03/07

福島(いわきWS後)

福島のことに随分詳しくなった気でいましたが、今回はじめて気づかされることだらけでした。私が知っていたのは立入り禁止区域のことばかり。除染されやがて警戒が解かれていく区域がある一方で、原発激近は帰宅困難区域として国有地化され、いよいよバリケードで完全封鎖されます。完全封鎖される前に一匹でも多くの動物を〜という気持ちだけでいっぱいでした。その同じ福島に生きる「人間」一人ずつに私の目は充分に向いていなかったのです。今回のWSで、またWS前後に地元の方々とたくさんお話する機会を通じて、ここに住む皆さんは本気で復興を願い努力しているのだと痛感しました。当たり前すぎる話ですが、それすら私の中ではガツンと頭を叩かれた思いでした。動物ボランティアとして暗い後方の道ばかりを歩んでいた。この地の人々は明るい前方の道を進もうと懸命に毎日を生きている。進むベクトルが逆でした。ごめんなさい。

今、いわきWSを終えてあらためて「LIVE福島」の風とロックSUPER野馬追 実行委員会が放ったメッセージが五臓六腑にしみわたります。

 (以下、転載)

LIVE福島への想い

「福島は安全なんだ」「福島が危険だということをはっきり言ってほしい」「福島は元気だと伝えたい」「福島から避難してもいいって背中を押してほしい」・・・・。
置かれている立場、住んでいる環境によって、
福島の中でも相反する意見がある。
そして、私たち自身、その一人の人間の中にも、
様々な思いが混在する。
明確な結論がないまま、3月11日から今に至る。


そんな中、福島で「LIVE福島」を9月に開催しよう、と、
箭内さんが言った。
もちろん、賛否両論がある。

NOTHING BEATS FUKUSHIMA, DOES IT?

そして、福島に住む自分たちが
大好きなこの福島を思い、そして、どう福島に向き合うのかを、
考え続けるために。
それだけじゃなく、日本中に、世界中に、“今”の福島を伝えたい。

私たちが愛するこのふくしまの“今”を見てください。

I love you & I need you ふくしま


LIVE福島
風とロックSUPER野馬追
実行委員一同

『公式本 LIVE福島 風とロックSUPER野馬追』 P.33 (講談社)

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