若い頃に比べて「終わり」に過敏になっている。たとえば 皆に愛されてきた映画館が閉館するニュース。私は一度も行ったことないくせに図々しくも涙ぐむ。あるいはこの時期、 毎日のようにfbにアップされる知人たちの子供の卒園・卒業の写真。実際には会ったこともない子供の成長にじわ〜っと涙が溢れてくる。ところで、同じ終わりでも、子供が何かを終えた時、それはイコール新しい門出となるケースが多い。しかし大人の場合は必ずしもそうじゃない。 何かを終えた人に対して、すぐに「新たな旅立ちですね」 と言うのはどうも違うような気がする。それはやはり、 ひとつの幕引きなのだと思う。カタをつけ、ケジメをつけたのだ。先を見る前に、 過去にやり遂げたことを振り返って讃えたい。共に感傷にひたりたい。 ひと段落終えて休息する姿をそっと見ていたい。「おしまい」と「はじまり」の間に流れる時間は愛おしい。
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