2015/08/19

自信

ときどき自信をすっかり無くす。無くしてみると、何を拠り所にしていた自信だったのかがよく分かる。「な〜んだ、そんなものをアテにしてたんだ。ばっかみたい」と手放すのもアリかもしれない。あるいは逆に、拠り所が明確になったのだから、より一層しがみつき努力して自信を再び取り戻すのもアリだと思う。

ところで、しばしば世間では「根拠のない自信」という表現をする。でも、「ない」と判断するのは、後から振り返ってとか、他人の視点からとかであり、その時その本人にとっては根拠は「ある」にちがいない。ただ「『薄っぺらく、弱い』根拠の自信」なだけだ。有る無しという存在の問題じゃなく、その強度や深度の問題ではないか。そして脆弱な根拠しかない自信は、遅かれ早かれ喪失してしまう。

と、ここまで書いて、まだもう少し「自信」について書こうとして、ふと「自信」という言葉は誤解をうむかもしれないと不安になってきた。この言葉は往々にしてネガティブに、「あいつ自信満々(でイヤな奴)だよね」というように使われ、ほとんど「自慢」と同義語になっている。それも人からの評価ありきの自慢のようになっている。ちがう。自信とは他でもない「自分を信頼すること」なのに。悪いことじゃないのに。かわいそうな自信。ごめんよ自信。もっとニュートラルに、いっそポジティブに使うから。




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